パウエルの部屋
(小島 紀二)
四君子 大野恵三詩梅は清きに生き 竹は直きに徹す
蘭は芳しきを発し 菊は香れるを蔵す ◆詩吟では次の二行が続く。 高潔之を凌ぐに足るものあらんや 世は遇するに君子の礼を以ってす 四君子(しくんし)とは、梅・竹・蘭・菊の四種を草木の中の君子として称えた言葉。 中国宋代より東洋画の画題としてよく用いられ、これらを描くにあたって基本的な筆遣いを全て学べるため、書を学ぶ場合の「永」字八法と同じように、画法を学ぶ重要な素材となっている。 |
秋浦の歌 李白詩白髪 三千丈
愁に縁って 箇の似く長し 知らず 明鏡の裏 何れの処にか 秋霜を得たる わが白髪の長さは三千丈もある。思うに心に積もる愁いのためにこんなに長くのびてしまったのだろう。鏡の中のわが白髪をじっと見るにつけても、いったい何処から白い秋の霜がおりたのであろうか。 |